新任部長自己紹介 外科部長 木谷嘉孝

初めまして、4月から赴任させていただきます木谷嘉孝と申します。
私は平成23年に香川大学を卒業し、初期研修は湘南鎌倉総合病院で救急、内科、一般外科を学び、その後、虎の門病院にて外科の修練を行い、外科医としての礎を築きました。外科研修を行う中で、肝胆膵領域の悪性疾患に興味を持ちました。この、予後の悪い病気にいかに立ち向かっていくか、いかに患者さんに負担の少ない手術を行なっていくか、そのことを追求していきたいと思ったのです。
虎の門病院での研修を終えた後、本格的に肝胆膵領域の診療を学ぶため東京医科大学に入局し、特に膵癌や、肝胆膵領域の低侵襲手術に関して修練を積みました。さらに、がん研究会有明病院にて日本でも最先端の取り組みを目の当たりにし、日々肝胆膵疾患に対する診療をアップデートしてきました。
今まで学んできたことを、この大森赤十字病院という場で可能な限りアウトプットし少しでも地域の皆様に貢献していきたいと思っております。
肝胆膵領域の悪性疾患は発見しづらい病気で、診断がついた時点では切除不能の状態であることも稀ではありません。ですが現在の医療技術では、最初は切除不能と診断されても、化学療法や放射線治療などの総合的な治療により腫瘍の縮小を得ることで切除可能となる場合もあります。切除可能な方はもちろんですが、切除不能と診断されても決して諦めず、ぜひとも相談していただきたいと思います。
一方、未だ、肝胆膵領域の悪性疾患に対するリンパ郭清や、アプローチ方法(開腹か、腹腔鏡か、ロボットか)は明確になっていない部分が多く、今後もより質の高い手術、治療方法を追求していくことが必要です。さらなるエビデンスを確立させるために科学的にもアプローチをすることができればと考えている所存です。
また、仕事以外では3児の父としても奮闘しております。家に帰る時間も遅く、子供達と触れ合うのは主に週末になってしまっておりますが、土日には可能な限り趣味の料理を家族に振る舞うことが最近の楽しみです。仕事に集中できるのも、家庭を支えてくれている妻、いつも明るく出迎えてくれる子供たちのおかげと感謝しております。
長くなりましたが、新しくこの大森赤十字病院でも肝胆膵領域の治療を盛り上げていきたいと思っております。ぜひとも気軽にご相談ください、一緒に困難な病気に立ち向かっていきましょう!

資格
- 日本外科学会専門医
- 日本消化器外科学会専門医
- 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定(消化器・一般外科)
- 日本肝胆膵外科学会評議員
- Certificate of da Vinci Technology Training as a Console Surgeon