新任部長自己紹介 看護部長 吉村美樹

ホスピタル

この度、4月1日より看護部長を拝命しました、吉村美樹と申します。

私は、平成2年に大森赤十字病院に就職しました。新人で手術室に配属となり5年の経験を経て、小児科・産婦人科病棟、消化器内科病棟、神経内科・血液内科病棟をそれぞれ5年程度の経験を積んできました。消化器内科病棟で看護係長となり、内科病棟で師長となりました。そして旧病院から新病院へと移りいくつかの部署を経験後に、医療安全推進室で医療安全管理者として5年の経験をさせていただきました。

今、思い返すとどの部署でも忘れられない出来事がたくさんあります。手術室では機械の名前を覚えることから始まり、電気メスを使用したときの何ともいえない香りは今でも嗅覚に残っています。消化器内科病棟では検査の名前の多さと略語を覚えることから始まりました。入退院の多い病棟であることは今も変わりませんが手術室でのスピード感やタイムマネジメントが役に立ったと思っています。また、がん看護に携わることとなり、そのことが大学院に進学する動機にもなりました。そしてがん看護専門看護師として活動を始めましたが、当時は看護師長であったため、両立をするということが十分できてはいなかったと思います。言い訳です。医療安全推進室への異動は喜べませんでした。しかし、年数を重ねるごとにその大切さと取り組みと成果への喜びがある部署でした。それまで看護師と病棟を管理するために診療部と関わることはありましたが、職務の内容について理解し、関わっていくということでは、診療部をはじめあらゆるコメディカルの業務の内容や手順、そして人にかかわらせていただき、本当に充実した5年間でした。

岡山赤十字看護専門学校を卒業し、ずっと大森赤十字病院で働き、赤十字の施設しか知らない私です。はじめて大森赤十字病院を訪れたのは看護学生の時でした。学校では先輩には自分から「おはようございます」「おつかれさまでございます」とあいさつしなければならない厳しい時代でしたが、大森では看護学生の私を見て「おはよう」と看護師さんが笑顔で声をかけてくれたことを今でも忘れません。この病院で働くんだ!と当時すでに古い病院でしたがそれだけで喜びに胸がいっぱいになったのを覚えています。

医療はどんどん高度化し、看護師の役割も求められるものも高くなっています。それでも変わらない“信頼され心あたたまる病院”を支える“優しく思いやりのある看護”をこれからも大切にして看護師を育成し、地域の医療に貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

看護部長 吉村美樹

10 views

プロフィール