新任副部長自己紹介 耳鼻咽喉科 近藤律男

ホスピタル

9月から耳鼻咽喉科副部長として着任いたしました近藤律男と申します。

出身は埼玉県で1999年に福井医科大学(現福井大学)を卒業し、その後横浜市立大学での勤務、耳鼻咽喉科入局の後大学院も修了し12年間神奈川県内で診療を行って参りました。その後は東京女子医大、都立駒込病院等で勤務して参りました。

専門分野は頭頸部癌で頭頸部がん専門医も取得しております。

現在の当院の診療体制においては頭頸癌としては甲状腺癌のみ対応可能です。癌以外では唾液腺疾患を専門としております。

東京女子医大ではかつては唾液腺疾患の症例が多数を占めていたため、稀な症例などを含め多数の症例を経験させていただきました。特に唾液腺管内視鏡手術については、遠方からのご紹介もあり多数手術症例を経験させていただきました。

駒込病院でも唾液腺管内視鏡手術は継続して行っており、引き続き遠方からのご紹介も受け入れておりました。唾液腺管内視鏡手術の適応は主に顎下腺と耳下腺の唾石ですが、その他唾液腺管狭窄症やシェーグレン症候群などにも行われることがあり、手術適応や手術成績については英文、和文の論文等で複数報告、解説させていただいております。

現時点で唾液腺内視鏡手術は大森赤十字病院では行う準備ができておりませんが、今後開始することができればという希望をもっております。最近では、症例報告ではありますが木村病の手術治療について和文論文を作成し、日本頭頸部外科学会の学会誌に掲載される予定です。木村病は耳下腺周囲に好発する疾患で、治療法が確立されておらず治療に難渋することがありますが、手術も有効な治療手段と考えております。稀な疾患ではありますがご参考にしていただければと思います。

頭頸部癌が専門分野ではありますが、専門分野を志す以前は耳鼻咽喉科の様々な領域での診療経験がありますので耳鼻咽喉科全般についてもご紹介、ご相談いただければと思います。

趣味はジム通い、音楽鑑賞、仏像鑑賞です。音楽は1970年代くらいまでのソウル、ブルース、ジャズなどを10代の頃から聴いています。診療については新しいことを取り入れるように心がけておりますが、音楽については新しいものはなかなか私の琴線に触れるものがなく古いものばかり聴いています。趣味に関してはそれでも良いかと思っております。仏像は奈良、京都、鎌倉を中心に多くの寺院を見学して参りました。あまり知られてはいないと思いますが、私の出身大学のある福井県も魅力的な仏像が多数あります。特に嶺南の小浜市を中心に見どころが多数あります。

大森赤十字病院着任に当たり、地域医療の中心としての責任を果たせればと考えております。また、自身の専門分野も生かし地域の皆様のお役に立てればと思っております。

耳鼻咽喉科副部長 近藤律男

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