心臓ドックを始めました
ホスピタル
大森赤十字病院健診センターからお知らせです。このたび、皆さまからのご要望の多かった、心臓を調べるための人間ドック『心臓ドック』を始めることになりました。
本邦では悪性腫瘍に次いで死因第二位である心臓病ですが、通常の人間ドックには、心臓病を調べる検査項目が乏しく、かなり進行した心不全や心電図をとっている時に出現した不整脈をみつけることしかできませんでした。
今回開始する心臓ドックで行う検査は次のような検査を行って、心臓や動脈などの病気のリスクを評価することができます。
≪心臓ドックで行う検査≫
- 心臓超音波検査（心臓エコー）：心臓の大きさ、心筋の状態、心臓の弁の様子を確認することで心不全や弁膜症、心筋梗塞の有無などがわかります。
- 冠動脈カルシウムスコア：X線を用いて心臓周囲の動脈『冠動脈』の動脈硬化によって生じる石灰化を調べることで、心筋梗塞や狭心症のリスクを数値化します。造影剤を使って冠動脈の狭窄や閉塞を調べる検査『冠動脈造影CT』検査に比べると、直接冠動脈の状況を確認することはできませんが、わずかな被曝量で余計な薬を使わずに検査できます。
- 血液検査：BNPは、心筋へどのくらい負荷がかかっているかを反映している検査項目です。心臓の機能低下『心不全』の状態がわかります。年齢と共に上昇します。
- 血液検査：D-ダイマーは、主に足の静脈や心臓内部など、循環血液中に血の塊『血栓』がないかどうかを調べる検査項目です。
- 頚動脈エコー、血圧脈波：脳ドックと共通の検査項目です。頚動脈へのコレステロール沈着の様子や狭窄の有無、四肢の動脈硬化による狭窄や閉塞の有無を調べます。
心臓ドックは、単独でも承っておりますが、心臓ドックや脳ドックと一緒に受けていただくことも可能です。
詳しい資料は健診センターにご用意しておりますので、ご遠慮なくお問い合わせください。
こちらのパンフレットは当院１階の健診センターからお持ちいただけるほか、当院ホームページ「人間ドック・健診」ページからもPDFをダウンロードいただけます。
心臓ドックを検討されている方はお気軽に当院の健診センターにお問合せください。
