部長自己紹介 消化器内科部長 井田智則

ホスピタル

皆様、こんにちは。

大森赤十字病院 消化器内科部長の井田智則と申します。私は1997年に地元の島根医科大学(現・島根大学医学部)を卒業しました。当時は臨床研修医制度が導入されていない時代であったため、横浜市立大学医学部附属病院にて2年間の臨床研修ローテーション(現在の研修医に相当)を経た後、同大学の消化器内科に入局しました。

初めての配属先が大森赤十字病院であり、その後、神奈川県内の関連病院で勤務を重ね、2005年より再び当院に赴任し、今日に至るまで消化器内科専門医としてのキャリアを積んでまいりました。

消化器内科のなかでも、特に胆膵疾患を専門としています。胆膵疾患とは、胆道(胆のうや胆管)や膵臓に関わる病気の総称であり、具体的には胆石症、胆道炎、膵炎、膵臓がんなどが含まれます。これらの疾患は増加傾向にあり、特に膵臓がんは早期発見が難しく、進行すると治療が困難になる病気です。そのため、早期診断と適切な治療が非常に重要となります。近年では、内視鏡を用いた診断や治療技術が進化しており、胆膵疾患の早期発見や、身体に負担の少ない低侵襲治療が可能となっています。

消化器疾患は生活習慣とも深く関わっており、健康的な食事や適度な運動を心がけることで発症リスクを低減できます。当院では管理栄養士による実生活に即した栄養指導も行っておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

≪当科の特色とモットー≫

大森赤十字病院 消化器内科は、専門性の高い医師集団によって構成され、質の高い診療を提供することを使命としています。私たちのチームは、消化器疾患に関する幅広い知識と技術を持ち、それぞれの専門分野を活かしながらも、患者様に最良の治療を提供するために協力し合っています。常に最新の医療情報を取り入れ、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案することをモットーとしています。

当科では、検診ドックを通じた病気の早期発見と治療への円滑な移行を重視しています。経験豊富な医師が高度な技術と知識を駆使し、精度の高い内視鏡診療を提供しています。内視鏡検査は消化器疾患の早期発見や診断に不可欠な手段であり、異常が疑われた場合は速やかに精密検査や治療へと移行します。消化器疾患は初期の段階では自覚症状が現れにくいため、定期的な検診の受診をお勧めします。

当科では、外科医との緊密な連携のもと、低侵襲内視鏡治療を積極的に実施しており、患者様の身体的負担を最小限に抑えた治療を提供しています。

当科では複数主治医制を導入し、チーム医療を実践しています。一人の患者様を複数の医師が担当することで、多角的な視点からの診療が可能となり、医師による診療の偏りを防ぐことができます。また、定期的なカンファレンス(症例検討会)を実施し、各医師が専門的な知識を持ち寄ることで、最適な治療計画を策定し、より良い診療結果を目指しています。 

私たちのチームは、常に進化し続ける医療の現場で、最新の技術と知識を駆使し、質の高い医療を提供することに努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

消化器内科部長 井田 智則

1,221 views

1997年に島根医科大学(現・島根大学医学部)を卒業後、横浜市立大学医学部附属病院にて2年間の臨床研修ローテーション(現在の研修医に相当)を経て、同大学消化...

プロフィール

関連記事一覧