減量で厳しいコーチと優しいコーチはどっちがよいのか?
トピック
お久しぶりです、管理栄養士の中島です。
皆さん、病院行くとき、指導を受けるとき、新しい職場に入るとき、何を気にしますか?
…そこにいる先生や先輩が厳しいか(怖いか)優しいか(怖くないか)ではないでしょうか?
僕自身が学生時代においては
聞く姿勢や信頼関係を築くことに主眼が置かれており、優しい指導が主流となってきていました。
まずは行動変容ステージ(やる気)に合わせて、関心が薄い時期は、動機付けや情報提供を粘り強く行う…
というような形。僕自身が“ゆとり世代”のためこの方法はすごく親和性があります。
某プロ野球チームの名監督のエピソードなど、今ではありえないような鬼監督が実績を残してきたことも。
高い目標 VS 緩い目標
保健指導において、“間食を控える”のような優しめでフワッとした目標設定より“間食をこれくらいにする”間食をやめる”などのほうが減量効果や実際に目標を達成できたとの報告もあるようです。1)
厳しいコーチ VS 自主性を重んじるコーチ
高齢者に運動のコーチング(自転車漕ぎ)を実施した結果、厳しい監視下のもとコーチングしたほうが、自主性を重んじ時々見にくる優しいコーチより指導期間中の実施率が高く、運動時間も長かった。
コーチが外れたあとの6か月間でも厳しいコーチング群の方が自転車を漕いでいる時間は長かったという報告。2)
- 両方のコーチングで自転車以外も含めた総活動量は増えていて優劣はなし。
- 部活で監督がいないときに、ばれないようサボるのを思い出しました。
賞金なしVS賞金あり
減量に関して、賞金がかかればその効果はブーストされるという報告も。3)
<個人的な結論>
厳しい言葉や発破をかける先生は、優しい先生より効果が出そうな気がしますが、
厳しいとわかっているところに行けるかはわかりません。脱落しそうな気もします。
そういう意味で、ニンジン(食事指導で賞金は出せませんが)や目的、鬼監督をどこに見出すかを考えさせられます。
※コーチングやマネジメントはいろいろな方法論(個人のタイプ別に分ける等)にあふれているため。これがすべてではないことをご了承ください。
参考文献
- 人間ドック健診情報管理指導士 2025ブラッシュアップ研修会資料 “第4期特定健診・特定保健指導における行動目標別にみた成果分析” 日本人間ドック・予防医療学会2025,P25-56.
- Evelinen Van R, Sofie M,Emalie H, et al: Ergometer-cycling with strict versus minimal contact supervision among the oldest adults: A cluster-randomised controlled trial: Arch Gerontol Geriatr, 70:112-122,2017.
- Pat H, Catriona O’D, Lisa M, et al: Text Messages With Financial Incentives for Men WithObesity: A Randomized Clinical Trial:JAMA, 2;332(1):31-40,2024.

