スポドリと経口補水液と富山ブラックの食塩相当量
こんにちは、非常に暑くなってきました。
栄養指導のよくある質問の一つで、暑いけどスポーツドリンク(以下スポドリ)を飲んだ方がいいの?とよく話題になります。
結論からいうと、
飲んだ方がいいとき
- 暑いところで長時間汗をかくとき
- 朝食を食べていないが昼までである程度汗をかくとき
飲まなくてもいいかな?
- 涼しいところにいるとき
- 食事はちゃんと食べていて、うっすら汗をかく程度のとき
経口補水液とスポドリの明確な違いは塩分(Na:ナトリウム、Cl:クロール)やカリウム(K)、糖分の量で、経口補水液の方が塩分やカリウムが多くなっています。
既に脱水や下痢、食事が全く食べられていないなど、塩分やカリウムが失われている場合は経口補水液のほうが望ましく、その状況で水だけを飲むと、身体の塩分濃度(Na濃度)が下がり危険です。
スポドリは、塩分やカリウムは少なめですが、糖分が多いため、エネルギー補給や口当たりの良さというメリットがあります。(表1)
| 液体 | mEq/L | % | ||
|---|---|---|---|---|
| Na(ナトリウム) | Cl(クロール) | K(カリウム) | 糖分 | |
| 某経口補水液 | 50 | 50 | 20 | 2.5 |
| 某スポーツドリンク | 21 | 16 | 5 | 6 |
| 某3号液(点滴の一種) | 35 | 35 | 20 | 4 |
| 某味噌スープ(1%塩分) | 170 | 170 | 1 | 1.5 |
| 某富山ブラック | !!! | |||
| 某成人男性の血液 | 140 | 100 | 4.5 | 0.1 |
| 某野菜/果物ジュース | 0 | 0 | 45 | 6.5 |
食事を1回食べるとNaはmEq換算で50mEq(食塩相当量で約3g)くらい摂取できるため、食欲もあり、汗をかかない状況で、経口補水液やスポドリを飲むと塩分、糖分の摂りすぎになります。
※食事におけるmEq換算はイメージしやすくするための表現で、正式な表現方法ではありません。ご了承ください。
消えたナトリウム含有量表示、増えた食塩相当量表示
以前、塩分のお話をすると食品表示のナトリウム量から塩分量の計算方法を伝える必要があり、食塩相当量( g) = ナトリウム量 ●㎎ × 2.54 ÷ 1000
と、非常に煩わしいものとなっていました。
近年はどの加工品も食塩相当量表示となっているため、わかりやすくなっています。
チェックする習慣をつけてみましょう。
※高血圧や心不全、透析で塩分控えましょうと言われる場合は食塩を1日6g以内にすることが一般的です
※2020年に食品表示法の改定によりナトリウムではなく食塩相当量での表示が完全義務化されました
最後に、塩分濃度の話で外せないのが、西町〇喜の富山ブラック。
血圧計がバチーンと振り切れるほどの塩分濃度で、旅行客を返り討ちにしてくれます。
富山大空襲後の現場労働者の塩分補給として提供されたのがきっかけの由緒あるラーメンです。富山で非常に疲れたときに食べたくなることがあり、年1ペースで食べていました。
※最近の富山ブラックのお店はマイルドな味(塩分濃度が低い)が多いので、本物を味わいたい方は元祖を推奨する(Grade A:強い推奨 level C:専門家の一意見)


