救急外来拡張工事終了

ホスピタル

救急外来 2.0

救急科部長 荒川秀樹

 大森赤十字病院は、これまでこの地域の中核病院として救急医療に尽力してまいりました。ここ数年のコロナ禍においても、多くの救急車ならびに救急患者さんの受け入れを行ってきました。こうしたなかで、現状の救急室での患者さんの受け入れが限界を迎えつつあると判断しました。より安全かつ効率的な救急室運営を行うことを目的とし、このたび救急室の拡張改装工事を計画実行いたしました。

 工事期間中の約2ヶ月間は、患者様ならびに関係各所にはご迷惑をおかけしましたが、9月21日より、新たな救急室 “救急外来 2.0”での診療を、無事に再開することができました。新たな救急室は、初療ベッドと診察室を、それぞれ1床ずつ増床するとともに、これまで目の届きにくかった点滴処置室も一体化することで、夜間でも少ないスタッフで安全な医療を提供することができる環境が整いました。診療のスペースが拡大したことで、これまで初療ベッドが埋まってしまうことで、診療をお断りしなくてはならなかった救急要請に対しても、スムーズな受け入れができるようになると考えております。

 救急体制につきましては、これまで通り“各科乗合型”のシステムを継承していきますが、平日は常勤の救急医と週2日は非常勤の救急医も勤務しており、様々な疾患への迅速な対応が可能となっております。脳卒中、急性心疾患などにつきましては、これまで通りfirst touchから専門科による迅速な検査ならびに治療を行ってまいります。

 これからの季節、ここ数年の新型コロナに加えて、インフルエンザの拡大も危惧されておりますが、当院救急部におきましては、万全の感染対策をとりつつ、先生方のお力になれるように最大限努力させて頂きますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

救急外来
救急外来(初療スペース)
救急外来(点滴スペース)
救急外来(診察室前)

救急科部長 兼 脳神経外科副部長 荒川秀樹

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