肺がん健診における胸部ヘリカルCT
トピック
肺がん健診には胸部単純X線検査と胸部単純CT検査が用いられます。胸部ヘリカルCTは、CTによって、胸部を輪切り状の画像にして診断します。ヘリカルとは、らせん状に切れ目なく連続回転して撮影していく方法です。
エッセンス:
・胸部単純X線検査は簡便で低コストなスクリーニング方法として使用されますが、感度が低いため、早期の肺がんを見逃す可能性があります。
・胸部ヘリカルCT検査はより高感度であり、詳細な情報を提供するため、高リスク者や症状のある患者には好ましい選択肢とされています。
・胸部CT検査は放射線被曝が胸部X線よりも高いため、リスクと利益のバランスを検討しながら検査の適応を決定する必要があります。
・当院で行っている低線量 CT の被ばくは通常の CT の 10 分の 1 程度にしています。これは胸部レントゲン(正面および側面)4~5 回分程度です