禁煙のコツ①禁煙のコツは2つある
禁煙のコツは2つある
私は、2009年から他院で禁煙外来を行っています。
長年、チャンピックス®という禁煙補助薬を使用しつつ、「喫煙の害と禁煙のメカニズム」をお話しすると、9割以上の方が完全禁煙に成功されておりました。
近年は、COVID-19が流行するにつれて、禁煙外来を受診される方も減り、また現在はチャンピックス®が使用できない状況が続いておりますので、以前ほどの成功率になるかどうか分かりませんが、ニコチネルTTS®という貼付剤を使用しつつ、細々と禁煙外来を行っております。
自力で禁煙するよりもニコチネルTTS®を併用すると2倍、チャンピックス®を併用すると3倍の成功率といわれておりますが、私自身は一番大切なのは禁煙を志す方に「喫煙の害と禁煙のメカニズム」を理解して頂くことだと考えています。
それを理解したうえで、次に示す2つのコツを実践することが大切と考えております。
(禁煙の害とメカニズムを知りたい方は、禁煙のコツ②をご覧ください。)
禁煙のコツ
禁煙のコツ(1):「日付を決めて一気にゼロ本にする」
本数を徐々に減らすやり方は、吸えなくて吸えなくてイライラして結局吸うので、左記の回路が経ち切れず、なかなか完全禁煙に移行できないといわれております。
日付を決めて、一気にゼロ本にするのがよいと言われております。
禁煙のコツ(2):吸いたくなったら3分間違うことをする
吸いたいという「衝動」は3分で治まるといわれております。
吸いたいと思ったら、3分間違うことをする(ガムをかむ、はみがきする、水を飲む、秒針数える、スマホゲームする、ひたすら経過を待つなど)、心臓の悪くない方では、薬局で購入できるニコチン製剤のガム(ニコレット®など)を3分間かりかりかんだり、禁煙パイポやタールやニコチンの入っていない電子水蒸気を吸うのもよいかもしれません。
ただ、3分間乗り切っても、この吸いたいという「衝動」は、最初のうちは、1日に何回も(1日15本喫煙されている方は、15回くらい)襲ってきますので、そのたびに3分間違うことをすることを心がけてみてください。