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がん予防に検診を活用してみませんか(シリーズ6/6)「6.がん治療には、標準治療がおすすめです」

がん予防に検診を活用してみませんか(シリーズ6/6) 「6.がん治療には、標準治療がおすすめです」
トピック

日本で生涯に何らかのがんに罹患する人の割合は、今や2人に1人となっていると推計されています。がんは加齢に伴って発症しやすくなる、細胞の老化現象の一つとも言われていますが、生活習慣病としての側面も持っています。老化現象としてとらえると、がんにならない予防法は無いと言えますが、生活習慣病の一つと考えると、多少なりとも発症を押さえられる可能性がある、と考えることもできます。

そこで、がん予防検診について6回にわけて解説しています。今回は最終回(第6回)を届けします。

6.がん治療には、標準治療がおすすめです

地方の医療過疎地域であろうと、都会であろうと、がんの治療法は変わりません。日本では、どこでも、同じ効能の薬を平等に手に入れることができます。たくさんの信頼できる研究から得られた、最も安全かつ効果的な治療方法を医者は手に入れることができます。その治療法は『標準治療』という、国が認めた、現時点でベストの治療法です。保険が使えるので、比較的安く治療を受けられます。

標準治療にも患者さんの体力や病気の進行具合などから、いくつもの選択肢があって、その細かい選択肢のどれが患者にベストであるかを一番知っているのはその方の主治医です。

あなたの大切な家族や友人ががんにかかった時は、是非、主治医の話をよくようにアドバイスしてみてください。主治医がきちんと話をしてくれない、言われていることが理解できない場合は、是非セカンドオピニオンを受けるよう、アドバイスしてみてください。医者にも、話の上手下手があり、医者患者間の相性もありますので、わかるように話をしてくれる、相性のいい医者を選ぶ権利が患者にはあります。

セカンドオピニオンは、大きな病院なら受け入れてくれるはずです。同じ検査結果を元にした治療法は、標準治療であれば、大きな違いはでないはずです。せいぜい、副作用が強いけれど効果が高い治療を選ぶか、副作用が弱いけれど治療効果が劣る治療法を選ぶか、という程度の違いで、どちらも標準治療の中での選択肢になると思います。

説明のうまい、相性のよい医師の話を聞いて、しっかり理解した上でどちらを選ぶかは、患者さんが決めることです。そのとき、家族は心の支えになってあげてください。

健診部長 神原かおり

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